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【ハイオク・レギュラー・軽油】一体何が違うの?ガソリンの種類とその違い!

カーライフ

私たちが普段乗っているガソリン車は、必ずガソリンスタンドで給油をしないと動かないですよね。一般的なガソリンスタンドでは「ハイオク」「レギュラー」「軽油」の3種類の燃料が給油できます。しかし、それぞれの燃料の違いを知っている人は意外と少ないはずです。

そこで今回は、ハイオク・レギュラー・軽油の違いや特徴について詳しくない方でもわかりやすく解説します。

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ガソリンとは?

そもそもガソリンとは一体何でしょうか!?

ガソリンは石油製品のひとつで、原油を精製( まじりものを除いて、純良なものをつくりあげる)して作られています。大きなタンクを積んだタンカーで産油国から運ばれてきた原油は、製油所の加熱炉で加熱され、蒸気(石油蒸気)になって蒸留塔に送られ、沸点によって石油製品に分類・抽出されます。

自動車用の燃料として使われるのは、基本的に2種類のガソリンと軽油の合計3種類です。ガソリンは「オクタン価」の違いによってハイオクガソリンとレギュラーガソリンに区別されており、車に搭載されるエンジンによってこれら3種類の燃料が指定されています。

ちなみにオクタン価とは、燃料のノッキング(異常燃焼)のしにくさを示す尺度で、この値が高いほどノッキングを起こしにくいガソリンになる。簡単にいうと、オクタン価が高い方が着火しづらい、燃えにくいガソリンということです。

では次に、それぞれの燃料の特徴と違いを解説していきます。

燃料の違いと特徴

ハイオク

ハイオクガソリンとは、主にスポーツカーや高性能がガソリンエンジンが搭載されている高級車や、高排気量の車に用いられる燃料であり、日本ではJIS規格で96オクタン以上がハイオクガソリンと定められています。

1980年台まではオクタン価を上げるための添加剤にが用いられていましたが、人体への有害性から鉛を用いたガソリンはあまりよろしくないという事で、ガソリンの無鉛化が徐々に実施されました。今でも、メーカーによってはハイオクガソリンのことは「無鉛プレミアムガソリン」とも呼ばれています。

レギュラー

日本国内で最も一般的な燃料がレギュラーガソリンで、日本で「ガソリン」といえば一般にこれを指します。

レギュラーガソリンはハイオクよりもオクタン価が低く安価なガソリンです。価格はハイオクガソリンに対して1Lあたり10円程安く、多くの国産ガソリンエンジン車は、レギュラーガソリンのオクタン価で動作するように設計されているため、日本の標準ガソリンと言えるでしょう。ハイオクガソリンと同じく、有鉛ガソリンとの区別をするため「無鉛レギュラー」や「無鉛ガソリン」とも呼ばれます。

軽油

軽油はディーゼルエンジン専用の燃料で、1Lあたりにかかる税金がガソリンと比べて少ないため、レギュラーガソリンよりも20円程安価に販売されています。軽油もガソリンも、原油を蒸留して作られていますが、軽油の沸点温度は240℃~350℃、ガソリンは35℃~180℃となっています。

ガソリンに火を近づけると勢いよく燃えますが、軽油はガソリンのようには燃えません。軽油は火ではなくを加えたとき着火しやすいという特徴があります。

また、ガソリンエンジンは出力(速さ)、ディーゼルエンジンはトルク(パワー)を発揮しやすいという特徴があります。軽油はブルドーザーやクレーン車といった重機など、速さより力強さが必要な場合に使われることが多いです。

給油ノズルの色はどうやって決まっているの?

一般的に日本のガソリンスタンドのノズルの色は、 レギュラーが赤色、ハイオクが黄色、軽油が緑色となっていますが、どうしてこのような色分けができたのか一度は気になったことがあるはずです。

これは、消防法の危険物の規制に関する規則(1959年(昭和34年)9月29日総理府令第55号)に、「顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所における取扱いの基準」が規定されており、誤給油を防ぐために色分けされています。

損保との違い

価格の推移

現在のガソリン価格と過去の価格

2022年2月現在、レギュラーガソリンの全国平均価格が170円1/L前後、軽油が150円1/L前後と非常に高騰しています。

実はガソリン価格の高騰は今に始まった事ではありません。遡ること約60年前の1960年台ではレギュラーガソリンの価格は50円/1Lでしたが、2度のオイルショックを迎え1982年には177円/1Lまで高騰しています。

その後、ガソリン価格は下がりますが、米国のサブプライムローン問題の影響で、2008年に再び高騰し、最高値の182円/1Lまでになりました。

直後のリーマンショックで価格は急落し、後に米国が原油輸出を解禁したことが原因で2016年には109円まで落ち込んでいます。

原油価格は、経済の影響をもろに受けやすくいつの時代も価格の安定が難しい状況となっています。近年のガソリン価格の高騰については下記の記事で詳しく紹介していますので合わせてチェックしていて下さい。

指定燃料の確認方法

給油口のハッチ裏

車の指定燃料を確認するには給油口のハッチ裏を確認しましょう。ハイオク車の場合は「無鉛プレミアムガソリン」「無鉛ハイオク」「ハイオク」と記載されたいずれかのラベル(黄色いラベル)が貼られています。レギュラー車の場合は「無鉛ガソリン」「レギュラー」などのラベル(赤いラベル)が貼られている車と、ラベル付けされていない車が混在しています。間違いないかしっかり確認して給油しましょう。

スタッフに聞く

ハッチ裏にラベルが貼られていなければスタッフに確認しましょう。レンタカーや友人から車を借りた際に初めて乗るクルマは油種が何かわからない時があるでしょう。どうしてもわからない時は常駐スタッフに聞いて何の油種か確認して適切な給油を行いましょう。

間違えて給油した時の対処法

間違って給油したままエンジンをかけてしまうと重大な故障の原因となります。もしも誤給油してしまったら、エンジンをかけないようにしましょう。そのままエンジンをかけてしまったらすぐにエンジンを停止させなければエンジンそのものがダメになり何十万円〜何百万円といった高額な修理費用がかかります。

焦らずにまずは、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)や自動車保険のロードサービスに連絡をして、近くの整備工場まで移動してもらうなどの問い合わせをしましょう。

ちなみに一般社団法人日本自動車連盟によると誤給油は毎年数千件発生しているとのこと。自分は大丈夫だと思っていても、給油の際、考え事をしていてふとっ気づけば間違って給油していたという事例もたくさんあります。給油の際は、今一度間違いないか確認して行うようにしましょう。

まだJAFに入会されていない方は↓↓↓↓

損保との違い

最後に

今回は、ガソリンの種類や給油についてご紹介しました。

私たちが普段何気なく給油しているガソリンには、それぞれに特徴があり、車の仕様により適切な油種があります。誤給油してしまうと重大な車の故障につながるため、しっかり確認して給油するようにしましょう。

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