アメリカ大統領専用車両といえばキャデラックの「ビースト」です。

ビーストという車両は大統領専用エアフォースワンにちなんでキャデラック・ワンとも言われています。
見た目はお金持ちの方がよく乗るリムジンタイプの車に見えますが、実はこのビーストには普通の車ではありえない機能や装備が備付けえられているのをご存知でしょうか!?
今回はそんな大統領専用車であるキャデラックのビーストについてまとめましたので紹介します。
ビーストの特徴

装備
- 攻撃された時に抗戦できるようライフル銃が備え付けられている。
- 核ミサイル発射ボタンがある。
- バイオテロや生物兵器対策として、車内は完全に密閉となっている。
- ランフラットタイヤ(パンクしても一定速度以内であれば走れるタイヤ)を履いており、万が一タイヤが、リムのみで走行できる
- 衛星電話が内蔵されており、いつでもアメリカ国防省のペンタゴンと回線が可能になっている
- 燃料タンクは、密封されているため直接銃撃等を受けても爆発しにくい。
- 窓運転席の窓のみ、3インチ(約7.6cm)だけ閉会が可能となっている。
- 車体の下は爆弾、手榴弾から守るため耐爆処理が施されている。
- 車体の素材には鉄鋼、アルミニウム、チタン、セラミックといった頑丈な素材が使われている。
- 12cmの防弾ガラスになっている
- 20cmの防弾ドアになっている
- 消防設備、酸素供給、大統領と同じ血液型の血液が格納されている。
- 催涙ガス砲と夜間視界カメラが、搭載されている。
エンジンスペック
エンジンスペックの詳しい情報は明らかにされていませんが、ビーストはディーゼルエンジンが採用されています。
というのもディーゼルエンジンに使われる燃料はガソリンと違い発火しにくいのでディーゼルエンジンが採用されています。
重量
ビーストの重さは約8トンと言われています。
一般的なリムジンタイプの車の重さは2〜3トンと言われているので、その約4倍となっています。
燃費
もちろんこれだけの装備があるので燃費も非常に悪いです。
8トンという重量があるため、最高速度は約100km/h、燃費は約2.8km/L程度だとされています。
価格
エンジンスペックと同様に詳しい情報は明らかにされていませんが、アメリカの報道によるとビーストの車両価格は150万ドル(日本円で約1億6000万円)程と言われています。
また、同じリムジンが12台あり、使用していないときはシークレットサービスの本部で24時間監視されているという噂もあります。
2台以上で走行?

大統領が来日した際に、ニュースなので車両が何台も走行しているのを見たことがあるでしょう。
基本的にビーストは車列を作り複数台で走行します。これはどの車両に、大統領がどちらに乗車しているのか分からなしてリスク分散させる効果があるからです。
ちなみに大統領専用飛行機である「エアフォース・ワン」も2機用意されており、大統領がどちらに乗っているのか分からなくしています。
ナンバープレートは前後で異なる?
大統領が来日すると、ビーストには外交官ナンバーが付与されます。(アメリカのナンバープレートのまま走行できる国もあります)
その際、車両が特定されるリスクを少なくするため、車両の前後で異なるナンバーをつけることもあります。
ちなみに2018年のトランプ前大統領初来日の際は、使用された「ビースト」の前後には異なるナンバーを付けていました。
どうやって運ばれる!?

ビーストや護衛の車両は軍輸送機にて大統領が訪れる国に毎回運んでいます。
規模がすごすぎますね。
最後に
今回は、大統領専用車であるキャデラックのビーストについてまとめて紹介しました。
大統領専用車ということでビーストには様々な装備が備え付けられています。これも全て大統領の命が狙われないためや、銃撃されてもすぐに抗戦できるためです。
これはある意味、世界一安全な車である反面、世界一攻撃性能も備わっている車で、まさにビースト(野獣)のような車両ですね!

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