ドイツと聞いて私たちが普段思い浮かべるのは、「ソーセージ」「ビール」「サッカー」などありますが、車好きの方なら「アウトバーン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実際私は、ドイツと言えばまずアウトバーンが頭に浮かびます。
ただ、アウトバーンをという言葉を聞いたことある方は、アウトバーンはドイツにある速度制限がない高速道路の事だと思っている方は非常に多いですがその認識は正しくないのをご存知でしょうか?
今回はそんなアウトバーンについて色々とご紹介していきます。
アウトバーンとは?

アウトバーンとはドイツ語で車を意味する「Auto」と専用路を意味する「Bahn」をつなげた意味で車専用道路(高速道路)の意味になります。
総延長は1万3,183kmもあり、高速道路の長さとしては、アメリカのインター・ステイト・ハイウェイに次ぐ世界第2位の長さです。
ドイツが世界に誇ることができる自動車専用道路となっています。
どうしてできたの?
では、なぜアウトバーンができたのでしょうか?
ドイツのアウトバーンを建設したのは、歴史的にも名高いアドルフ・ヒトラーです。

第一次世界大戦後、敗戦したドイツは、莫大な賠償金の支払いをする必要があり、さらに、その後の世界大恐慌によって生じた600万人もの失業者対策をしなくてはならない状況にありました。
そこで、当時の首相だったアドルフ・ヒトラーは、景気対策・失業者対策の一環として病院の建設や、「アウトバーン」の建設に着手することになったのです。
アドルフ・ヒトラーは、アウトバーンの建設をすることで
「低所得者層でも、休日に自動車に乗ってピクニックに出かける暮らしを!」
実現しようというコンセプトを掲げて取り組んだそうです。
その結果、結果失業者も35万人まで減少し、今では人々の生活の一部になっています。
制限速度は?
「ドイツのアウトバーンは速度制限がない」とよく言われますが、アウトバーン全体に共通する速度制限がないだけであって、速度制限がまったくないわけではありません。
アウトバーンには速度無制限の区間と速度制限のある区間、両方が存在します。
たとえば、カーブがある箇所や工事中の箇所、合流地点など、事故の起きやすい場所などは終日または時間帯により最高速度が130km/h以下に速度規制されています。
我々日本人からすれば十分に速いといえますね。
どれぐらいの速度で走っているの?
では実際どのくらいの速度でアウトバーンを走っているのでしょうか?
約60%の人が時速110km〜150kmで走行しているそうです。
私の友人にドイツ在住の人がいますが、友人いわく無制限区間は大体時速200kmぐらいで走っていると言っていましたね。
中にはスポーツカーに乗って速度無制限区間で時速300km以上というととてつもないスピードを出しているクルマも、ちらほらいるようです。
日本では絶対にあり得ませんが。笑

有料化問題
アウトバーンには有料化問題というものがあり、過去何度も「乗用車のアウトバーン通行料の徴収」について検討されてきました。
アウトバーン有料化について賛成派、反対派の意見は多々ありしばし議論されていますが、2021年現在、アウトバーン有料化についての議論はEU全体を巻き込んで継続中で、ドイツで導入される目処は今のところ立っていません。
有料化の賛成派は「財政難が解決する」「アウトバーンの交通量が減ることで渋滞が減少する」「CO2が減少し環境負荷の低減される」などを挙げています。一方反対派は「収入増はわずかで財政難の解決にはならない」「一般道や住宅地付近の渋滞が増加してしまう」「クルマの維持が難しくなり、手放す人が増えることによって、かえって経済に悪影響が出る」などと主張していました。
最後に
今回はアウトバーンについて紹介させていただきました。
アウトバーンには深い歴史があり、ドイツの人々にとっては欠かせない高速道路です。私たち日本人が思っていた以上にきちんとしたルールで安全が守られているのも自動車大国であるドイツだからできる事ですね。
そんなアウトバーンを私も人生に一度は自分の愛車で走ってみたいと思いました!
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