みなさんミシュランと言えば、美味しい料理店を掲載したガイドブックを思い浮かべる方が多いと思いますが、もともとは、クルマのタイヤメーカーであるミシュランがガイドブックを発行しています。
今回は、そんなミシュランのタイヤやガイドブック、有名なあのキャラクターまで色々とご紹介します。
車好き同士の話のネタになると思うので是非一読してください!
ミシュランとは
ミシュランの起源は、1863年に設立されたBarbier, Daubrée et Cie(バルビエ・ドーブレ・ゴム)という株式合資会社です。
アンドレ・ミシュランとエドゥアール・ミシュランのミシュラン兄弟の名前を冠したMichelin et Cieとの名称は1889年に採用されました。
また、現在はフランスのクレルモン=フェランに本社を置く多国籍企業となります。
主に自動車やバイク、農業機械、重機、航空機向けのグレードの高い高品質のタイヤを製造、販売をしており日本のブリヂストンに次いで世界で2番目のシェアとなっています。
ミシュランはタイヤの製造、販売だけでなく、旅行ガイドブックである「ミシュランガイド」を発行していることでも有名な会社です。
ミシュランタイヤの特徴
ミシュランは自動車用タイヤを実用化し、ラジアルタイヤ(カーカスと呼ばれるタイヤの内部にある繊維層が、進行方向に対して直角に編み込まれている構造をしたタイヤのこと)を世界ではじめて製品化することに成功したパイオニアです。
ハンドリングの正確性とすぐれた耐摩耗性を持ったラジアルタイヤは、今や自動車の標準構造にもなっています。ミシュランのタイヤの特徴としては、
- 世界トップクラスの開発力
毎年地球4万週分(16億メートル以上)車を走らせて開発テストを実施し、地域別のニーズをカバーするタイヤを研究、開発しています。
- ハンドリングの正確性
車種だけではなく地域ごとに特色のある製品を多く製造しているので、安全で正確なハンドリングを実現可能としています。
- すぐれた耐摩耗性
ミシュランタイヤは摩擦に強いため、耐久性が高く長く使えるタイヤです。
開発に開発を重ね、とにかく環境に配慮した高品質で安全なタイヤという事ですね。
ミシュランガイドとは
ミシュランガイドブックはミシュラン社が出版している色々なジャンルのガイドブックの総称です。
そんなミシュランガイドの中でも一番有名なのはレストランの評価を星の数で評価する「レッドミシュラン」です。
ミシュランガイドができた理由
ではなぜタイヤメーカーがガイドブックを発行したのでしょうか?
歴史は遡り、1900年8月(パリ万博の際)にドライバーに配った小さい赤い冊子がミシュランガイドの始まりでした。
当時は、車の故障や燃料補給、そしてタイヤのパンクなど、車はほとんど普及しておらず、ドライブにはトラブルがつきものでした。
そこでミシュラン兄弟はより遠くまで快適に楽しくドライブができるように、タイヤの正しい使い方や修理方法、各都市の駐車場やガソリンスタンド、車の整備場、ドライバーが長旅から体を休めるための宿泊施設やレストランなど、ドライブに欠かせないさまざまな情報をまとめた赤い表紙の小さな冊子を作りました。
この冊子を配ることにより、自動車旅行をする人々が徐々に広まり、タイヤの売れ行きが上がることを狙った戦略となり、大成功しました。
ミシュランは「ガイドは、ミシュランにとって、ブランド名を売り込むため、タイヤ事業を発展させるために存在する」という原則に則って発行しています。
現在、世界24ヵ国で発行され、年間100万部以上が販売されています。
あのキャラクター
タイヤやガイドブックで有名なミシュランですが、こんなミシュランのマスコットを多くの人が見たことあると思います。
クルマのタイヤでは、サイドウォールに描かれていることでおなじみのあのキャラクターは、ビバンダム、またはミシュランマンと呼ばれています。
誕生したのは1898年4月で、今年で実に125歳になります。
なぜ誕生した?
1894年にフランスで行われた博覧会で入口の両側に異なる大きさのタイヤが山のように積み、来場者を出迎えていたところ、これを見た創業者のミシュラン兄弟の弟エドワールが「コレに腕をつけたら人間になるじゃないか」と兄のアンドレに言ったのが始まりだといわれています。
その後、アンドレ・ミシュランは広告デザイナーのオ・ギャロ出会い、今のミシュランマンの元が描かれたと言われています。
最後に
今回は、ミシュランのタイヤメーカーやガイドブック、キャラクターなど色々ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ミシュランはタイヤやガイドブックで日本でもよく知られている会社ですが、会社の製品や歴史を見てみると非常に奥が深く、タイヤもガイドブックもしっかりとした関連性があったと感じられるのではないでしょうか。
また、ミシュランガイドは日本全国のお店を掲載していますので、ガイドブックを見ながらお店を探して足を運んでみるのも良いでしょう。
お店でミシュランマンと会えるかもしれませんね。
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