今話題の中国製小型EV(電気自動車)「宏光MINI EV」とは!?

Wuling Hongguang Mini EVカーライフ

 今、世界中で話題の小型EV「宏光MINI EV」をご存知でしょうか?中国ではテスラを上回る爆発的な人気とその破格の値段に世界中が注目しています。今回はそんな「宏光MINI EV」の気になる全貌をご紹介します。

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宏光MINI EV

Wuling Hongguang Mini EV
Wuling Motors

 「宏光MINI EV」は、上海汽車と米国ゼネラルモータースが合弁で設立した上汽通用五菱という中華人民共和国広西チワン族自治区柳州市に本拠を置く自動車メーカーが2020年7月に製造、販売しました。中国国内の全自動車販売台数で2位になったほど爆発的な人気を誇っています。

特徴

Wuling Motors

 車両スペックは上汽通用五菱のホームページによると、全長2920mm×全幅1493mm×全高1621mmの小さなボディが特徴で、非常にコンパクトな本体ですが、内部の構造は4シートとなっています。後部はシート間隔が狭く、大人4人が乗車するというよりも子供のいる若い夫婦が子供と一緒に出かける用に使うのがいいと思われます。また、後部シートを折りたためば大きい荷物も入るので、ちょっとした荷物を運ぶことができるのも宏光MINI EVの特徴です。

 また、スマートフォンから走行距離やバッテリーの残量などを確認ができ、地図アプリと連携して充電ステーションの検索などもできるようになっています。

価格

 宏光MINI EVには3つのグレードが用意されています。

ベースグレード

最も安価なベースグレードは電池容量9.3kWhで2万8800元(約45万円)

中級グレード

冷暖房完備の中級グレード3万2800元(約51万円)

上級グレード

電池容量13.9kWhの上級グレード3万8800元(約60万円)

日本のコンパクトEVと比較

 また、日本車と比較すると、三菱自動車のi-MiEVの場合電池容量16kWh、現行モデルの価格は約300万円〜、電池容量10.5kWhでエントリーモデルとしてラインアップした「M」でも約200万円〜ですので、13.9kWhで60万円がいかに破格の値段かをすぐに理解できますね。

人気の理由

 ではなぜ、「宏光MINI EV」が爆発的な人気を誇っているのでしょうか?もちろんその破格の値段も理由ですがそれ以外にも人気の理由があります。

若年層の女性人気

https://www.carscoops.com

 汽通用五菱汽車によると、2021年3月時点で宏光MINI EVの購入者は、1990年以降生まれが全体の72%を占めており、そのうちの女性の比率は60%を超えています。見た目の可愛さや、EVにはクリーンなイメージがあり女性にとって使い勝手が非常に良いことが人気の理由ですが、それに加えて、中国では人気のインフルエンサーがSNSで宏光MINI EVと一緒に撮った写真をあげており、それに影響を受けて購入する若年層の女性が増えています。

とにかく足に特化している

 電池容量9.3kWhの場合フル充電で航続距離120km、13.9kWhの場合航続距離170kmとなっており、都心部にて駅までの往復やスーパーへの買い物、友人との軽いお出かけ程度に使うなら十分です。また一度の充電で120km走れるのなら、1日平均17kmなので毎日の通勤や買い物にも週1度の充電で済むことになります。頻繁に充電しなくても良く、使い勝手が良く、とにかく足に特化したことにより人気となっています。

日本進出は?

 現在日本では規格の問題や規制もあり、、まだ宏光MINI EVの大々的な輸出は始まっていません。日本のメディアやネット上では「仮に日本に進出した場合は国産自動車メーカーにとって大きな脅威となり、EV市場のシェアを奪う“侵略者”になり得る可能性は大いにある」といった見方もされています。

最後に

 今回は中国で爆発的大人気の「宏光MINI EV」についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?破格の価格に驚いた方も多いと思いますが、それ以上にこのEVが今後、日本の自動車市場、EV市場にどのような影響をもたらすか気になりますね。国産自動車メーカーのEVに対する今後の動きにも注目したいです。


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